ふるさとだより


『子どものからだと心白書』

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2009年版を大晦日に手にしました。子どものからだと心・連絡協議会というNPO法人が、毎年1回、子どもを取り巻くあらゆる領域の専門家が募って連絡協議会を開催し、その資料として発行されているものです。私も一度、正木健雄理事長にお声をかけて頂き出席したことがありました。この白書には、その名の通り子どものからだと心の興味深いことがたくさん書かれてあるので、今週はこの中から気づいたことを紹介したいと思います。

この中の特別講演録で小泉英明氏が次のようなことを述べています。

“「人間」は人と人との関わりや社会の中で生きていくものです。他者と共により良く生きる力があるのが人間です。他の人のことを考えることができてこそ、よりよく生きることができるのです。それが麻痺してしまったら社会は成り立たなくなってしまいます。・・子どもが社会に対して心を開くことができるか?というのは、人間が信頼できる存在であることに気づくことができるかにかかっています。これができなければ心を開くことはできません。最初は養育者です。最初に自分の前に現れた者が信頼できるものであることを確信することで、愛着と絆をより強くします。そして信頼から冒険へと繋がります。授乳の時、母子が見つめ合うこと(アイコンタクト)が気持ちを通じ合わせる重要なプロセスになるのです。・・・生きていく中で他人のためになることをして嬉しいと感じる時は、報酬を得て嬉しいと感じるときと同じだと考えられています。しかし今、他人のために何かをして嬉しいと感じることができるかどうか危うくなっています。・・・”

・・・と、こんな部分がありました。これは先ず家庭で、しっかりアイコンタクトができているか、愛着関係ができているか・・・。家庭には家庭での役割、園では集団生活でしか学べない役割等があります。それぞれが連携をとりながらしっかりその役割を担いたいと思います。しっかり見守り、子どもが安心して過ごせる環境を心がけていきたいです。

それから、情動や運動、思考の発達は全く別のものと考えられがちですが、実は全部絡み合って神経系が作られていくそうで、全部が関係しているそうです。その中でも人間にしかできない“這い這い(ハイハイ)”の重要性を氏は強調しています。・・・・からだと心の発達は、いろんな広いスタンスで見ていかなければならないのだと痛感しました。

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