ふるさとだより


こどものけんかの場合

子どもがけんかをしています。どちらの対応をしますか?

A:「もうけんかをしたらいけません!けんかをしないで仲良く遊びなさい!」と、いきなり中止して、仲良く遊ぶことのみを大人が主張します。

B:「どうしたの・・・そう、悔しかったの・・・話してごらん・・」興奮している子どもの気持ちを周りの大人が汲んでやったり、気持ちに沿ってやったりして、なぜそうなったのか、どういう状況でそうなったのか、子どもが語れるような雰囲気を作ります。

例Aは、けんかをすることにマイナスの価値観があり、けんかにすぐふたをしてしまいます。子どもはけんかのいきさつや、その時の思いを外に表現できないまま次の行動に移らざるを得ません。自分の気持ちが封印されたまま、表現能力は絶たれています。

例Bは、大人から表現の場をもらっているので、自分の気持ちを言ったり、状況説明を言葉で言ったりできます。こうした経験は自分の気持ちを言える子どもをつくり、ものごとの状況が語れる子どもをつくっていきます。例Bのような会話を家庭でも園でも幼児期に培っておくことが大切です。このような会話が、話せる子どもをつくり、聴ける子どもをつくり、けんかができ、仲直りができる子どもを育てていくのです。自分の思いをしっかり聴いてもらって育った子どもは、友達の思いを聴くことができ、友達の思いを察することができるようになります。そして、子どもの思いや話を、大人がしっかり聴くことによって、大人が自分を大切に思ってくれていることを感じるのです。そうした大人の行為が、子ども自身の自尊感情を育て、自信ある子どもをつくっていきます。言い合いや、いざこざ、けんかに丁寧に接していく事は、一見遠回りの子育てのように思われますが、子どもにとって社会性を養う大切な土壌作りとなるのです。幼児期から、毎日のこうした積み上げが、主張でき、受け入れることができ、折り合いをつけることができる社会人をつくっていきます。  『個を大切にするデンマークの保育』より抜粋

年齢が高くなるにつれ、子どもが仲裁に入ったり、子ども同士で解決ができるようになってきています。子どもを“信じる”こと、そして愛で“見守る”ことが基本にあればこそできることだと思います。

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