ふるさとだより


とにかく認める

今日も、成田奈緒子先生著『5歳までに決まる 脳の鍛え方・育て方』を一部紹介します。

・・・認めるということは、良いところを見つけて褒める、ということではありません。先日も、「部屋中をおもちゃで散らかすので、子どもを毎日怒鳴り続けてしまう。」という相談がありました。そのお母さんは、「子どものいいところなんて全く見つけられない。認めるなんて無理」なんておっしゃっていたのですが、私は、「○○ちゃんはこんなに散らかった部屋でも平気なんだねえ~。本当にママとは違うよねえ。ママだったらこんな部屋には一秒もいられないけど。」と、お子さんに言えますかと聞いたら、お母さんは「それならできる。それでいいんですか?」と答えました。そう、これが「とにかく認める」なんです。良いところを探して褒める必要などありません。

全く「いい子」じゃないその子の「あるがままをとにかく一旦認める」ということです。  とかく親は、自分の子どもなのだから、自分を基準にして「私と同じ」にしようと子育てをしがちですが、もちろん子どもは親とは違う人格であるのが当たり前ですその違い、親にとっては理解しがたい振る舞い、性質を、すべて一旦言葉に出して「認める」ことこそが、子どもの脳育てにとってとても必要なことなのです。前述のお母さんはその後、私のアドバイス通りに「認める」言葉をかけるようにしました。そうすると今までは、「片付けなさい!」「ヤダ!」「じゃあ、おもちゃを全部捨てちゃうから!」「ヤダヤダ(泣)」の会話が延々と繰り返されていたのが、子どもの方から「○○ちゃんは散らかっているの平気だけど、ママはイヤなの?」と聞いてくるようになったそうです。「うん。○○ちゃんと違ってママは散らかったお部屋にいるとイライラしてしまうの。」そうすると子どもは、こう言えたそうです。「じゃあ~、ママのいるところは散らかさないようにする。」お母さんは、「じゃあ、リビングはママがいるお部屋だから散らかさないで、遊ぶ時は和室でね。」と言い、その後一応遊ぶ部屋を決めようとする動きが見られるようになったということです。(夢中になるとまだリビングも散らかしてしまうようですが)お母さんの心も随分落ち着きました。

叱りつけたり、心にもない褒め言葉でおだてながら、速やかに「しつける」子育ての方法に比べれば、特に乳幼児期に子どもの「理想的でない振る舞い」を我慢しなければならない時間は長くなってしまうかもしれません。でもこうやって一つひとつ、そのこのありようを認めながら言葉を使って脳を刺激していくことが、脳作りにとても大切なポイントだと私は思うのです。

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