ふるさとだより


本当の愛情

児童虐待・校内暴力・いじめ・不登校・・・。子育てや教育を取り巻く問題は年々深刻化しています。幼児教育の大切さを、九州ルーテル学院大学教授潮谷愛一氏と、医学博士国米欣明氏は次のように話しています。

乳児期に親子の信頼関係を築く一番の基本が、添い寝・おんぶ・抱っこ・おっぱい。これを十分にしてもらえない子は心の安定が得られない。“自分は認めてもらえない”と言う記憶がどこかに残っていて、暴力や引きこもりと言う行動に出てしまう。しかし、愛情や依存体験は必要だが、“我がまま”をいつまでも認めていたらいい人間に育たない。

脳を健全に発達させるには、愛情を注ぎながらも、あと一歩のところで我慢させる、抑制させると言う訓練がとても重要になってくる。それを3歳までにできるかどうかが、その子の将来を大きく左右すると言っても過言ではない。

アメリカの心理学者ハーロウは、サルはどのようにして愛情を学んでいくかを研究する中で、子どもが親の愛に満足していれば、友達としっかり遊べるようになることを発見した。遊びたい意欲があるから遊べるわけではなく、その意欲が生まれる基盤にはお母さんと子どもとの信頼関係がなくてはならない。お母さんといたら安心・安全という絶対的な信頼が培われているから外に飛び出していける。

小学3年生の不登校になった男の子に、「大好きだよ!私が産んだ子、可愛い!」と、毎日毎日お母さんが言い続けた。この言葉が子どもの脳を刺激して、2週間後、学校に行こうという意欲を生み出したという。こういう例もあるが、やはり3歳までが勝負で、3歳を過ぎると難しくなる。

何でも子どもの思いを叶えてしまう親も多いが、やはり、断念させないといけない場面ではきちんと断念させなくてはいけない。断念させるとは、①してよいこと②してはいけないこと③しなければならないこと 。この三つの基本原則をきちんと教えていけばいい。これを教え込むのは保育園でも学校でもなく、家庭。これはダメといって聞かせるのは信頼関係のある親がベスト。例えば、「アイスクリームを買って」とせがまれたら、「お金がない」で終わり・・・。(小さいうちならこれも効きますね。)

今、玄関には「お菓子の家」が飾られています。もう3日飾ってありますが、誰も手を出しません。我慢しています。これも耐性につながりますね。

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