ふるさとだより


子供は親にとってどういう存在?

かけがえのない我が子の誕生。それは家族や親せきにとってもとても喜ばしいことです。しかし、可愛さのあまりともすれば私たちは子供に執着し、まるで自分の所有物のように思ってしまいがちです。そこでもたらせる結果はいま様々なひずみとなって現れています。親からの過度なプレッシャーによって心身のバランスを崩してしまう若者が増えているのも、その一例かもしれません。

哲学者カリール・ジブランの『預言者』のことばがあったので紹介します。

<あなたの子は、あなたの子ではありません。自らを保つこと、それが生命の願望。そこから生まれた息子や娘、それがあなたの子なのです。

あなたを通ってやってきますが、あなたからではなく、あなたと一緒にいますが、それでいてあなたのものではないのです。

子どもに愛を注ぐがよい。でも考えは別です。子供には子供の考えがあるからです。

あなたの家に子供の体を住まわせるがよい。でもその魂は別です。子供の魂は明日の家に住んでいて、あなたは夢の中にでも、そこには立ち入れないのです。

子供のようになろうと努めるがよい。でも子供をあなたのようにしようとしてはいけません。なぜなら生命は後へは戻らず、昨日と一緒に留まってもいません。

あなたは弓です。その弓から、子は生きた矢となって放たれて行きます。射手は無窮の道程にある的を見ながら、力強くあなたを引き絞るのです。彼の矢が速く遠くに飛んで行くために。

あの射手に引き絞られるとは、なんとありがたいことではありませんか。なぜなら、射手が飛んで行く矢を愛しているなら、留まっている弓をも愛しているのですから。(佐久間彪訳『預言者』より)

親にとって子供は何物にも代えがたい存在です。親の思い通りにはならないし、してはいけないのだと思います。すべての子は天(神様)から賜った存在です。我が子の天命を知り、心を無にして無窮の的に放ってあげること。それが親の大切な役割なのかもしれません。

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