ふるさとだより


保育園が子ども達の心のふるさとに(Part1)

今から4年前の平成21年に,毎月1回“EM環境マガジン(エコピュア)”に11回連続で掲載されたものを、今日から少しずつ紹介させていただこうと思います(第1回は除きます。)。又当然ながら園内で、どういうところでEMを使っているかも出てくることがあります。

自立できる子ども
思いやりがある子ども
協調性がある子ども
健やかで、たくましい子ども
感謝できる子ども
人を信じられる子ども
主体性のある子ども

大宝保育園が保育を通してめざしている子ども像です。たくさんあるように見えますが、私たちにとってはすべてが大切なテーマです。自分の力で人生を幸せに生きられる力を持てる子どもに育てること。一言で言い換えるならば、“自立”。これが私たちの保育の目的です。

安易に手を出さず見守る

野性味溢れる遊びが大好きな子どもたち。規格外の世界で子どもたちは適応への自己判断を養う
野性味溢れる遊びが大好きな子どもたち。規格外の世界で子どもたちは適応への自己判断を養う

近年、少子社会で、家庭では子どもに目が届き、手をかけられるようになりました。しかし、これは一見やさしさの表れのように思えますが、困る前に手を出し、口を出してしまうため、子どもたちの周りから危険なものは取り払われてしまうことになるのです。安全が確保され、失敗する経験もなくて済みますが、その結果困った時に問題を解決しようとする能力も失われかねません。つまり、“自立”が遅れがちになる可能性があります。

そこで、私は「大人が何でもやってあげる保育」ではなく、「見守る保育」を園内に徹底することにしました。子どもは、自ら進んで何かをやる気持ち=主体性を必ず持っています。子どもが何かをやり始める前に、やってあげたり、与えたりしまうことは、せっかく自ら行動しようとしている芽を摘み取ってしまうことになるからです。

1つの例ですが、ゆで卵を自分でむけない子がいます。それはその子ができないのではなく、本人が体験しようとする前に、すべて周りがやってあげているのです。これでは、子どもの可能性あるいは、潜在機能・潜在能力が発揮する前につぶされてしまうことになりかねません。子どもが求めることに全部応えること、やってあげることが愛情だと思っている方もいらっしゃるかも知れません。私はそうではないと思います。「三つ子の魂百まで」と言います。3歳のころまでに体験することは、大人になって行動する際の基礎になるよ、という意味です。

自立した大人になる大切な一歩は、幼児期にこそ始まっていると私は思います。歩き始めのころはよく転びます。転ぶと、「わあっ大変!」とばかりにすぐ抱き上げてしまう保護者が多いのです。1人で起き上がるためには、手や足のみならず全身の筋肉を使うのです。このせっかくの機会を奪ってしまっているのは残念なことです。また、それに伴い、転んだときケガをしないようにと、机の角にクッションを施したり、段差をなくしたり。遊び場からも、回転ブランコや箱形ブランコ等のスリルあるものが撤去されています。

子どもから危険を回避する能力だけでなく、遊ぶ楽しみも奪っているのです。大きなケガは避けなければなりませんが、少しのケガならむしろ必要だと思います。大宝保育園では、「体の発達を保障する」という考えのもと、体幹を育てるためにいろいろな全身運動を取り入れています。このことについては、次回で詳しく説明しますが、「危険だ、危険だ」と言って子どもに何もさせないと、結局、身体も回避能力も育たないと私は思っています。

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