ふるさとだより


保育園が心のふるさとに(part9)

食材に触れて指先の運動量アップ

園では、乳児から積極的に体を使って運動機能を高めるプログラムを組んでいますが、年長児になると家事に積極的に参加する姿が保護者から報告されるケースが多くなります。親は、思っている以上に子どもがいろいろなことができることに驚いている様子です。子どもが家事に参加できることは、親子の関わりが増え、子どもは認めてもらえるので自信につながっています。このことは日頃の積み重ねが大きいと思っています。毎日9時~9時半の全身の粗大運動後、9時半~10時は、手指の微細運動で様々な素材を利用して、紐通し・型はめ・製作・折り紙などのほか、給食の素材も週に1回程度ですが、インゲンや蕗の筋とり・とうもろこしや玉ねぎの皮むき・レタスちぎりなど全園児ができることに取り組んでいます。この時間は、運動後なので体温が上がっているため、より集中して取り組むことができて一石二鳥です。子どもの集中できる時間は20分程度ですから、時間的にも丁度いいのではと思っています。


家事は、運動機能を高める最高の方法。フライパンやハンドミキサーを使って調理に挑戦する子どもたちは真剣そのもの

また、季節や行事に応じて、先にあげた梅ジュースや梅干づくりの他、お月見団子をつくったり、郷土料理の”スミツカレ”をつくったり、料理ではありませんが、へちまを煮てへちまたわしをつくったり、園庭で育てた”藍”で藍染をしたり・・・。また、お泊り保育では、お米を研いだり、カレーの材料を調達したり、材料を刻んで煮込んだり・・・。秋の芋煮会ではおじいちゃん、おばあちゃんを招待して園でつくったさつま芋がはいったさつま汁で会食をしますが、その野菜の下ごしらえは子どもたちがしています。このような体験を経て、卒園間近の3月には、親子でクッキングを実施しています。男女問わず、エプロン・三角巾を付けて、つくることも食べることも”楽しい”ということが身体に染み付いているので、意欲的に参加できています。

栄養士と調理員と保育士が連携を取り、協力し合いながら子どもたちと関わることで、初めて食育活動が成り立つと思います。保育園は生活の場なので、1日の生活全般が保育であり、食育であると思います。子どもを通して、親に、忘れられそうな伝統に気づいてもらい、子どもが楽しく生活することで、親にもゆとりが生まれてくると思います。こうしたことの積み重ねが親への啓発に繋がっているように思います。時間はかかっても、私たちができることを、できる範囲で実践していくことの役割があると思っています。地球の温暖化はますます進んでいて、暑さも年々厳しいです。が、子どもたちの笑顔から元気をもらって、今日も頑張れる私たちです。  

平成21年度 ーEM環境マガジン11回連載ーより抜粋

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