ふるさとだより


精神的回復のカギは?

誰しも仕事や人生で逆境に陥ることがあるでしょう。その時に問われるのが「レジリエンス(逆境力)」だそうです。
逆境や困難、強いストレスに直面した時に適応していく精神力と心理的プロセス。
このレジリエンスはいかにすれば身につけることができるのでしょうか。
国内外のビジネスマンたちを指導し、著書がベストセラーになっている久世浩司さん(ポジティブサイコロジースクール代表)が語った「レジリエンスの鍛え方」とは──。以下に抜粋します。

≪「逆境体験や失敗には意味がある」という言葉をよく耳にします。これは真理だと思います。
ただ、試練の真っ只中にあって心が沈んでいく時に、そこにどういう意味があるかを考えようとしても、
考えられるものではありません。
逆境に意味を見出すには次に述べる2つのステップが必要だと私は考えています。
それはそのままレジリエンスの精神的回復のステップでもあるのです。
第一は、落ち込んでいる状態を底打ちすること。
言い換えれば恐れ、怒り、不安、罪悪感といった感情をセルフマネジメントできるようになることです。
しかし、頭では分かっているつもりでも実際にネガティブ感情に支配されてしまうと、
支配されていることにすらなかなか気づかなくなるものです。
かつての私がそうでした。
ついつい周囲に八つ当たりしたりチャレンジから遠ざかったり、行動も衝動的、消極的になってしまいます。
その状態から抜け出す方法があります。自分の感情に気づくことです。
怒りの感情に任せて暴言を吐く、叱られるのが怖くて引きこもってしまう
といった行動を取るのは、心が感情に完全に支配されている証拠です。
しかし、どのような時も「いまは感情に支配されているんだな」
と自分を客観視できれば、荒だった気持ちも冷静になります。
これはセルフマネジメントの第一歩です。
私がお勧めするのは感情に名前を付けること(ラベリング)です。
「あっ、これは怒りの感情だ」「恐れがやってきた」
と感情に名前を付けられるようになると、もやもや感の原因が“見える化”できます。
それは、体調不良の原因が分からずに悩んでいた人が、「胃腸不良ですよ」と医師から診断された途端、
まるで病気が治ったかのような気持ちになるのとよく似ています。
それができた段階で、次にネガティブな感情を宵越ししない、その日のうちに処理するというステップに入ります。
運動が好きな人であれば、帰宅前に軽く体を動かすといったことでもいいでしょう。
音楽、ヨガ、瞑想、日記など人によって方法は様々でしょうが、感情を積極的に晴らしていく工夫を習慣化していくのです。
このようにしてネガティブ感情が底打ちされると、次の課題はいかにそこから一刻も早く立ち直るかです。
私はその力を「レジリエンス・マッスル」と呼んでいます。
普段のトレーニングを抜きに、いきなり高い山には登れないように、
心の筋肉も普段から鍛えておくことが重要です。
自己効力感(やればできる!という自信)を高める訓練がその一つです・・・≫

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