ふるさとだより

発想の転換

2011/01/31

今日は、知人から感動的な話を教えてもらったので紹介します。インドのお話だそうです。

《インドのある水運び人は2つのつぼをもっていました。

その2つを天秤棒の左右につけて肩にかけ、
ご主人のために毎日水を運んでいました。

片方のつぼには、ひび割れがあったので、
いつも水が半分こぼれていました。

もう片方のつぼは完璧で、
自分は役目を十分果たしていると満足していました。

ひび割れつぼは、自分のひび割れを情けなく思い、
いつもみじめな気持ちになりました。

2年が経ち、ひび割れつぼは、とうとう水運び人に言いました。

「私は自分が恥ずかしい。私にはひび割れがあって毎日水が半分こぼれ、
 あなたの役に半分しかたっていない。それがとても辛いんです」

 それを聞いて水運び人は、ひび割れツボに優しく言いました。

「今度歩く時に、道端の花をよく見てごらん」

そう言われて、次の日、ひび割れつぼは、毎日通る道に美しい花が
咲いていることに気づきました。

美しい花を見て、少し元気になった気がしましたが、
ご主人の家に着いたときには、やはり水は半分しか残っていませんでした。

「やはり私は役に立たないつぼだ。ごめんなさい」

すると水運び人はこう言ったのです。

「気がつかなかったかい?
 道端の花は君の側にしか咲いていなかっただろう。

 僕は君のひび割れを知ってから、
 君の通る道に花の種をまいておいたんだ。

 毎日そこを通るたびに君は種に水をやり、花を育ててきたんだよ。

 僕は毎日その花を切り、ご主人の食卓に飾ってきた。
 
 「君のおかげでご主人は、きれいな花を眺めながら
 食事を楽しむことができるんだよ」》

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完璧な人間はいません。誰でも“ひび割れ”は持っています。そのひび割れを活かせるような人生を歩みたいですね。