水の復帰を待つ中、お家の方には、毎日お弁当と水筒を毎日ご用意していただきありがとうございます。午後のおやつには、パンやさんにお願いしたり、何とか水を調達して何日かおきには野菜の汁物が出せるよう頑張っています。しかし、被災地の方々のことを考えれば、まだまだ恵まれていて、ありがたさを感じずにはいられません。
年長児の卒園式を19日に控え、今年度をふりかえっています。日本の気候や昔の人の知恵で、受け継がれた「保存食」というものは、本当にすごいものですね。腐敗でなく「発酵食品」・・・「乾物」もとても貴重です。それを伝えていくのは、私達の役目であることを肝に命じ、少しでも子ども達に・・・そして職員・お母様方に伝えよう!と、いくつかのことに取り組んできました。
先日、夏に漬けた「うめぼし」を出してみました。 2月に漬けた「たくあん」も出してみましたよ! そして、ねんちょうさんが切って干した「切干大根」は、お誕生会の煮物に使いました。 それと、夏に園庭でこどもたちが収獲した「しその実」を冷凍保存しておいたのを思い出し、夕べ甘味噌炒めにしてみました。
とってもいい「梅干し」でした。
はじめての挑戦だった「たくあん」何ともよくできたんです!
拍子切りにしてほしましたが、煮物にしたら、とてもおいしかったです!
保存しておいた「しその実」を甘味噌炒め煮・・・。
このほかにも、一年の間に年長さんが挑戦した事は、たくさんありました。少しでも「料理する力」が身について将来の自分の健康管理が出来る子に成長してほしいと願っています。
先週、大地震の起きた11日・・・そのような状況が起きるなどとは・・・午前中が卒園前の最後のクッキング活動となりました。
黄色い食育絵本を何度も読んで見ている子どもたち! 「初めちょろちょろ中ぱっぱ・・・吹き始めたら火をひいて・・・あかご泣くともふたとるな・・・」の通りに、たきぎをくべながら、釜戸でご飯を炊きました。 これも、大成功!! 昔はこうやって、ご飯をたいたんだねぇ~!!・・・と。
炊きあがったご飯は、カレーに・・・そして、お焦げとともに残りは、お醤油のおにぎりにしました。
お米を浸水している間には、おやつの「よもぎだんご」づくりもしちゃいましたよ!!この年長さんの手早さ!!ほんとすばらしいです(*^。^*)
おやつに、あんときなこで!!
ところが、食べる少し前に、地震が起きました。 落ち着いてから園庭で少しずつ食べたのですが、空腹を満たすことのできる、この幸せを忘れてはいけないと、心から感じました。どうぞ、子ども達もそんな気持ちを心にとめて、卒園してほしいなと、思いました。
栄養士 箱守 美智子