ふるさとだより

ある農園の通信から

2011/07/20

 今年も玄関前のソテツの雄花が咲いて先週あたりから咲きだしています。来週になると曲がって黒っぽくなってしまうと思います。まだ見たことのない方は、どうぞお早めにご覧になってください。

昨年は、葉っぱの中から雄花が出てきたように思いますが、私の記憶はあてになりません。

・・・さて、今日はお米の話題。当保育園は年少児~年長児の主食のご飯は、家庭から用意して頂いていますが、0~2歳の未満児(保育園ではこう呼びます)は完全給食なので、主食のご飯も提供しています。白米は粕(カス)と書くだけあって、栄養分がほとんど残っていませんから、園では食べるときに精米機で5分づきや7分づきにしています。玄米や分づき米は、農薬も残ります。ですから、安心・安全なEM米を使用しています。八千代町や筑西市でも作っている農家があるので、そこで購入していますが、今年は義援米に出されたということで、足りなくなってしまいました。が、EM研究機構の方に頼んで、九州や青森の農家に頼んで送ってもらえることになりました。一昨日、青森のきむら農園さんからお米が届きましたが、“つがる野通信”が同封されていましたので少し紹介したいです。

≪・・・ある会社の若者6名が当園に手伝いに来てくれた。応援であり当園の農法を学ぶためであろう。メロンの畝間に昨年から準備しておいた野草を乾燥させたものを敷いてもらった。慣れないこともあり、汗を流しながら頑張ってくれた。周りの農家は、畝間に除草剤を散布して終わりなのに、何故これほどまでに労力をかけて野草を入れるのか。自分の考えを理解して欲しかった。  畑の隅の野草を積んで置いた所を掘ってみせた。当地でも激減し、ほとんど見かけなくなったカブト虫の幼虫が数えきれないほどいる。成虫になったら、飛び立って子孫を反映させてくれる事を願っている。 多くの生物は、環境が整えば、勝手に守ってきて生息するようになる。労力のかからない化学肥料や農薬に頼り過ぎた農業との違いを体験してほしかった。 敷き詰めた野草は、微生物や昆虫小動物の住み家であり、食糧である。作物にとっては、栄養であり、雑草対策である。そして、そこには多様な生物がバランスよく生息する。≫

≪昨年の猛暑で多発したカメ虫の被害で、お米に黒い斑点ができた。お客様に発送する度に心が痛む。農協などの指導機関は、カメ虫が発生しそうだからと、農薬散布や雑草対策を呼びかける。そんな中でもじっと我慢の自然農法である。(以下略)・・・≫

 毎朝ジョギングをしながら、田んぼを見ているが、田んぼのあぜ道や畝間は、草が黄色く枯れている。黄色い部分が、以前よりもずいぶん増えているのが気になっていた。上記の通信を読んでみて、お米は多少割高でも仕方がないと思う。特に子ども達には安心・安全のものを・・・と思う。しかし、まだ食材全部が有機栽培・EM栽培とはいかないのが現状だ。近くの農家さんで、上記のような自然農法を取り入れてくれるところが増えることを願ってやまない毎日です。