今年も残すところあとわずか・・・。今年の保育はどうだったかと、自分に問うてみる。当園の職員のタイムカード脇には以下の“三省”を掲げています。
・子どもの存在を丸ごと信じただろうか。
(子ども自ら“育とうとする力“を持っていることを信じ、子どもといえども立派な人格を持った存在として受け入れることによって、見守ることが出来るのです。)
・子どもにまごころを持って接しただろうか。
(子どもを見守るということは、人格が伝わっていくということを理解し、偽りのない心で、子どもを主体として接することです。)
・子どもを見守ることができただろうか。
(子どもを信じ、真心を持つことで、初めて子どもを見守れるのです。)
さらに“躾の三原則”として、①朝のあいさつ ②ハイの返事を元気よく ③履き物をそろえる。
このようなことを常に意識していないと、ポイントがずれてしまう。
外見だけ整えても、やはり“心を豊かに”育てられないといけない。モノと心を調和させ両輪にして走ってこそ本当の成功につながるというのを聞いたことがあるが、その通りだと思う。日本人は昔から自然と生命を分かち合い、一体感を持ち合わせて来ている民族だ。そして地球は太陽、月をはじめ宇宙のあらゆる命と繋がって生きている。その中で、畏敬の念、感謝の心、報恩の心が培われていくのだと思っている。
日本は、この大震災を経験したが、世界の世論を見ると、世界のベストカントリーのひとっつとして評価されているそうだ。教育も医療も経済も科学技術も世界のトップクラスはいうまでもないが、特に、自然と調和し自然を敬ってきたことが素晴らしいことだと思う。しかし、問題は日本人自身の自己評価は世界でなんと90位なのだという。
日本は素晴らしい国だということを、子ども達に伝えていかなければならないと思う。
来年は、もっとこんなところにもスポットを当てて子ども達に接していきたいと考えている。