私は昔から大食漢の方で、中学時代などは大きめのお茶碗に1食3~4杯は食べていました。育ちざかりでもあったので、体重も身長もその当時が一番増えました。2~3年前までは、たくさん食べる人の方が元気だと思い込んでいました。しかし、私の周りでも小食で凄く丈夫な人もいます。それで、ちょっと考えるようになりました。父母や祖父母からは、昔はいつもお腹いっぱいは食べられず、ひもじい思いをしていた。というようなことをよく聞きました。しかし、昔の人は今ほど病気にならなかったような気がします。農薬や添加物があまり使われていなかったということもあるかも知れませんが・・・。着るものも、木綿や麻が多かったですしね。
2010年8月に起こった南米チリ鉱山の落盤事故で閉じ込められてしまった人たちの一人あたりの3日分の食料は僅かに、ツナやサーモンの缶詰スプーン2杯、ミルク2分の1カップ、クラッカー2分の1枚だったそうです。しかし、たったこれだけで17日間も生き抜いて奇跡の生還を果たしたのです。映像ではとても元気そうでしたよね。
現在の栄養学は、ドイツの生理学者カール・フォン・フォイトの提唱した理論だそうです。彼は肉食礼賛主義者で、動物蛋白を勧め、炭水化物を控えるように勧めたと言います。また成人1日当たりの必要なたんぱく質が48gと知っていながら2.5倍に膨らませて118g摂れと勧告しました。それ以来“食原病”の病人がたくさん出始めたと言います。 ちなみにフォイトの栄養学を信じ込んだ俳人の正岡子規は、チリの作業員33人が17日間で食べた量をなんと毎日一人で食べていたとか・・・。脊髄カリエスという重い病気ではありましたが35歳で没しいます。
アメリカの近年の栄養学者は、世界一すばらしい食事は、室町・江戸時代の日本食だと言っているそうです。その元になったのが、以前ブログにも書きましたが、キリスト教の布教活動をしたフランシスコ・ザビエルが書き残した書物で、そこには、「日本人は、自分たちが飼っている家畜は屠殺することはせず、また食べることもしない。彼らは時々魚を食膳に出し米を食べるがそれも少量である。ただし彼らの食べる野菜は豊富にあり、また僅かではあるが色々な果物もある。それでいてこの土地の人は不思議なほど達者で、非常に高齢に達する人も多数いる。従って、腹が一杯にならなくても私たちの体質は、ごく少しの食物によって充分に健康を保つことができる。」ということを日本人によって教えられたというのです。 室町時代とは言わずとも、せめて昭和30年代ごろのちょっとひもじいぐらいの食事が健康を保つというのだと思います。 せめて空腹感を味わってから食事をすることですね。又は空腹になるように体を動かすことです。
現代はとても病気の人が多いです。確かに、暴飲暴食・喫煙・添加物・夜食…などは悪いというのは常識ですよね。空腹健康法という言葉を最近知ったのですが、昭和20年以前の日本人はむやみに食べなかったというのは頷けます。いつもひもじい思いをしていた・・と言うのは祖父や父から聞いていました。又、祖母からは朝食の前に必ず排便をするように習慣づけてくれていました。赤ちゃんが生まれる時の産声はお腹の中にいる間に