ふるさとだより

観音さまの心を・・・  

2015/07/30

相田みつをさんの詩 “観音さまの心を” を紹介します。  

《赤ん坊の泣き声を聞いただけで母親には赤ん坊の気持がわかる
そのときの母親は子供にとっては観音さまだから 母親は子供の気持になりきるから子供の訴えがよくわかる
母親は子供の声をただ耳で聞いているのではない 子供の声を 全身で観ているのだ
母親は子供の声を観るから子供の観音さまだ
子供の気持がよくわかり 観音さまだった母親が
子供が大きくなるにつれて 子供の気持がわからなくなる 観音さまではなくなってしまうからだ
なぜ・・・・・・?
他人の子との比べっこ そんとく、勝ち負け、競争心 教育投資なんていうそろばん勘定が
母親の心を汚染してしまうからだ
世のお母さん方よ
そんとく離れた観音さまの心を再び取り戻して欲しい
人間の作ったいまの価値観を根底から変えることのできるのは いままで観音さまだったお母さん
あなた自身です
あなたにとって一番大事な子供が そんとく勝ち負けの競争に疲れて ある日突然ビルの屋上などから
飛びおりないうちに-
飛びおりてからではおそいんです》