昨日のブログの続きです。
お釈迦様は、「貪 瞋 痴」の三毒で終わるところですが、そこにもう二つ加えました。それを総称して「五鈍使(ごどんし)」といいます。人間の命を鈍く,おろかにしてしまう五つのものです。
その一つは「慢」です。高慢、傲慢、慢心の「慢」。この慢が人間を滅ぼすとお釈迦様はいいました。
もう一つは「擬」です。すべてを疑うことが人間を滅ぼしてしまう。人間はどんな人でもすぐ慢心するんです。
特に経営者はすぐに慢心します。経営者がかかる病というのがあります。それは「驕り、慢心、甘え」。うまくいっていると驕り、慢心し、甘えが出てくる。これは心の病です。 もう一つの「擬」というのは、たとえば社長や上司が何かいうと、すぐに疑ってかかる。
昨日の三毒に二つ加えた「貪・瞋・痴・慢・擬」の五つが人間を滅ぼすと、お釈迦さまはいっています。『小さな経営論』より