先日、白駒姫登美さんの著書を読んでいたら、次のような一節があったので紹介します。
「私は目標を掲げ、そこにひたすら邁進していく、いわばアメリカ型の成功哲学を20年以上追い求めてきました。それなりに結果も出て、楽しかったのですが、息切れをしてしまったのです。・・・そもそも日本人にとって成功=幸せだったのだろうか・・・。日本人の本来の生き方はアメリカ型の哲学とはちょっと違うところにあるんじゃないか・・・。そんなふうに感じていた時に、人間の進化には2通りのカタチがあるという話を知りました。ひとつは「目標達成型」で夢や目標を持ってそこに邁進していくタイプ。もう一つは「天命追求型」で、目の前にある課題に対して、ひとつひとつ力を出し切ることによって次の扉が開き、新しいステージに運ばれていくタイプ。つまり、自分から目標に向かっていくのか、まわりから運ばれていくのか、という違いです。お蔭様の精神を持つ日本人の感性に合っているのは、天命追求型だと思ったのです。まわりから応援されて運ばれていく、天命追求型こそ日本人の生き方、日本人の夢のかなえ方なのではないかと・・・。」
そして、「無理やり目標を作らなくていい。ただ、いま目の前のことをひとつひとつ大切にしていけばいい。そう気づき、なんだか、生きることに対して、安心感が生まれました。」
なんだかとても納得してしまいました。一度きりの人生、どっちをとるかはひとそれぞれですが・・・。