ふるさとだより

人との繫がり その後

2010/05/20

昨日、岡山県倉敷在住の青江知子さんから頂いた書籍『デンマークの保育』のいきさつを紹介しましたが、青江さんにお礼のメールを送ったところ、早速以下のお返事を戴きました。

「私達の本に関心を持ってくださり、大変嬉しく思います。渡辺雅子さんとは、息子さんの野球応援(岡山国体)を通して出会いました。保育園に勤められていると伺い、早速私達の本を送らせて戴きました。読んでいただけたら、ありがたく思います。

渡辺さんからの紹介で、大宝保育園についてインターネットで検索し読ませていただいております。すばらしい取り組みをされている様子がこちらに伝わってきます。貴園はとても一人一人にやさしくて、丁寧な取り組みをなされている園ですね。すてきな保育園ですね。職員皆様がたのご苦労が伝わってきます。

デンマークと日本、文化や歴史の背景が違いますが、保育士が子どもに接する対応の仕方は、デンマークも日本も変わりません。デンマークの「学びのプラン」や日本の「幼稚園教育要領や保育指針」を読むことによっても、それは理解できると思います。しかし、幼少期からの個に対する対応の仕方が、自由と責任の観点から、風土・歴史的な観点から、根本的に違うように思えます。32年間デンマークで保育士をしている私の友人からその違いが伝わってきます。・・・日本で生きていく以上、日本の保育がいいのではないでしょうか、そう思っています。ただ、幼少期に自尊感情をたっぷり与えていくという点、そして幼少期より自分で考え、自分で選び、自分で行動するということを、しっかり体験させていくという点、そして、うまいけんかや言い合いの方法を、大人が幼少期よりしっかり教えていくという点(人間関係、コミュニケーション能力の育成)を、もう少し積極的に取り入れることが、日本の幼稚園や保育園に必要なことだろうと思っています。・・・・(以下略)」

まさに当園が取り組み、目指していることを、具体的に示唆して戴いたようで、ありがたいメッセージでした。確かに日本には他にはないすばらしいものもたくさんありますから、日本のよさを大事にしながら、この方向性に進んでいけばいいということを確認できたように思います。青江さんにあらためて感謝致します。