ふるさとだより

立腰

2011/03/07

立腰教育や躾三原則等、人生二度なしの信念を貫いた教育者森信三氏の書『家庭教育の心得21』に次のような文章があります。

“人間として大事なことの第一として、「いったん決心したら、たとえ石にかじりついても必ずやり抜く人間に」、第二に「人に対して親切な人間に」という二か条を申し上げましたが、そのうち第一の「いったん決心したら、必ずやり抜く人間」にするには、いったいどうしたらよいでしょうか?これには一つの秘訣があるのです。この点に関して一番大事なことは「常に腰骨を立てている人間になる」ということであります。腰掛けるとき、お尻をうんと後ろへ引いて下さい。次には、腰骨の中心に当たる辺りを、ぐっと前へ突き出してください。つまり、お尻をうんと後ろへ引くのと、腰骨をぐっと前へ突き出すのと、二つの力が切り結ぶところに脊柱がまっすぐに立つようにするのです。そしてこの切り結ぶ一転が常にきりっとしていると言うことが、つまり人間の性根の土台と言うわけです。また、健康のためにも一番良いのです。つまりこうしていると内臓を圧迫しません。内臓はいつも全開放で、胃も腸も肝臓も活発に良く働くのです。その上に人間としての性根が入るわけですから、これさえできるような人間になればその子どもさんは、自分がやりたいと思う計画を立てる際にも、自分の力に余るようなふやけた計画は立てないようになります。従って、いったん立てた計画は、必ずやり抜く人間になるわけです。”

とあります。今日は、年長さん向けのお話の前に、姿勢のことを話しました。お家でも気が付いたら、ちょっとお子さんの腰を軽く叩いて姿勢を正してみてください。これもまた継続は力です。