日本人の心の中には、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」や、坂村真民の「あとから来る者のために」のような気持ちは誰でも持ち備えていると思います。こういう気持ちを誰も持ち続けられたら、世の中悪くはなりません。たまにはじっくりと味わってみるのもいいと思います。と、自分に言い聞かせつつ…
「あとから来る者のために」を紹介します。
あとから来る者のために / 田畑を耕し /種を用意しておくのだ
山を /川を /海を/ きれいにしておくのだ
ああ / あとから来る者のために/ 苦労をし / 我慢をし / みなそれぞれの力を傾けるのだ
あとからあとから続いてくる / あの可愛い者たちのために / みなそれぞれ自分にできる / なにかをしてゆくのだ
ついでにもう一つ・・・。
生きているからには/ しょぼしょぼとした/ 目なんかせず /生き生きした /魚の目のように /いつも光っていようではないか
生きているからには/ くよくよした/ 泣き言なんか言わず/ 春の鳥のように/ 空に向かって /明るい歌をうたおうではないか
生きているからには/ できるだけ世のため人のため/ 体を使い / あの世へ行った時 / 後悔しないように/ 発奮努力しようではないか