ふるさとだより

研究報告&本日のお客様

2011/06/17

一昨年と昨年と、現在の1年生の保護者にアンケートをお願いしました。これは、大学(実践女子大&和泉短期大学)の先生方の研究に使われたもので、当園と横浜の幼稚園でのアンケートを元に行ったものです。タイトルは「母親が感じる育児上の“困難”に関する研究(4)-1年後の追跡調査ー」というものです。先日報告書ができてきたので、一部を紹介します。

ここでは、子どもに関する育児上の苦労では、「苦労なし群」の子どもの方が、早寝早起きの傾向があり、睡眠時間も充実している割合が高く、睡眠のリズムが確立しているという結果が出ているので、やはり早寝早起きは幼児期には特に意識して努めてもらいたいことだと思います。(これについては例年、文教大教授・成田奈緒子先生の講演会を実施しています。今年度は9月6日(火)に予定しています。)

それから親の苦労の要因は、「自由時間がとれない」ことにあるようです。早く寝かせて、自分の時間をとったり、土日については、家事に追われつつ、趣味や団らんの時間を確保しようとしていることにあると推測されます。その結果睡眠時間が削られて疲労感が生じ、自由時間が取れないということにつながっていると推測されるようです。…子供が小さいうちは、いつも付きまとわれて自由な時間が取れないとイライラにつながりますが、そういう場合は、たまの日曜日に、夫や友人に預けたりできるといいですね。そんな友人を日頃から作っておくといいのでは?と思います。持ちつ持たれつの友人を・・・。親同志がが仲の良い関係を作っておけば、子どもも社交的になります。“コミュニケーション能力”は今一番要求されるものです。人とかかわる力をつけるためにも積極的に機会があれば外に出ていくことは大事だと思います。

それと、自由記述の中に、興味深いものがありました。 地域社会や今の社会に対しては、①公園とママ友達がほしい。②周囲とのかかわりを持ちたい。③昔の大家族にあこがれる。核家族では子どもの逃げ場がない④地域ぐるみで子育てがしたい。⑤もっと運動できる環境がほしい。⑥障害のある子どもとその親をもっと理解してほしい。⑦こどもが自由に遊べる場所が少ない。⑧年配の人からしつけられる機会がない。⑨近所に頑固おやじが見当たらない。⑩温故知新⑪子どもの夜遅い塾通いは疑問、学校の存在感を大きく。⑫子どもに勉強させすぎ。⑬今の子どもは忙しすぎる。⑭情報が多すぎてゆったりと育児ができない。⑮一人での外遊びが心配。少子化でクラスの数が少なく子ども同士の交流が少ない。⑯世の中の将来に不安がある。⑰思いやりのない人が多い。⑱自分の利益ばかりを考える親が多い。⑲最近の子どもはマナーがなっていない。⑳しつけは親がするもの。自分で決められない子どもが多い。・・・・・・等、様々な意見に加え、非難・注文もあったようです。    こういうことが少しでも解決されていく方向に行けたら…と思います。

今日の午後、筑西市にあるデイサービス“凛”の方々が、アジサイを見にいらしたついでに、立ち寄って下さいました。先日、参拝に行った際子ども達と出会っていたのですが、ここの境内の緑がとても落ち着くといって何度でも来たい、子ども達にもう一度会いたい!とおっしゃっていたのだそうです。こどもたちにとっても嬉しい経験になりました。短い時間でしたが、始終にこやかな雰囲気でした。またお待ちしておりま~す。

 そうそう、畑のきゅうりを、とった方がいいよなどど教えてくださったり・・やはり大先輩のやさしいアドバイスも頂けて、お年寄りとの触れ合いは貴重です!可愛い、可愛いの言葉もいっぱい浴びせて頂きました。ありがとうございました。