ふるさとだより

公開授業

2011/11/29

杉原千畝(すぎはらちうね)。第二次世界大戦のさなか、ナチス軍の迫害から逃れるため集まってきたユダヤ人に、日本通過ビザを大量発給した人です。自分の身の安全も顧みず、彼がとった行動は本当に立派です。彼の奥さんも全面的に従ったことから、奥ゆかしく、意志の強固な女性と思います。それによって約1か月の間に6千人とも8千人ともいわれる人命を救ったのです。日本人の誇りです。

・・・下妻市豊かな心育成推進協議会というのが設置されていて、各小学校・中学校・高等学校の代表者と、保育園・幼稚園から各1名ずつがその委員になっていて、任期は2年で、昨年と今年、当園が保育園代表で委員になっています。昨日は下妻第二高等学校の道徳の公開授業を見せてもらう機会に恵まれ、行ってきました。そこで、1年生の道徳で杉原千畝が題材になっていたというわけです。1組から7組まで同一の指導案でしたが、教師によって進め方はまちまちだったようです。たまたまあるクラスの教師が同級生ということもあって、そのクラスだけを見せてもらいました。彼は歴史の教師でもあるので、その背景も語ってくれ、とても分かりやすく、テンポがよくぴったり授業時間内に一応終えるところはさすがだと思いました。

日本人として、杉原千畝のような人物を取り上げるということは、とてもよかったと思いました。しかし、授業中生徒たちは完全に受け身で、指名されれば答える、しかも小声で・・。姿勢も気になりました。

自分の考えがしっかり言える、ということはとても大事ですが、ディスカッションをして、他人の意見にも耳を傾け、自分の考えがいえる・・・ということができるようにならなければ、これからの国際人としては通用しないと思うのです。

保育園ではサークルタイムを時々取り入れていますが、これからも継続して行きたいことだと改めて思いました。