「人間の脳も神経も手足も筋肉も すべての細胞は半年前に食べたものでつくられている」
そう語るのは、日本初のアスリートフードマイスターとして活躍している村山彩さん。
その美貌もさることながらホリステック栄養学に基づく理論と実践から生み出された
独自の食生活健康法は、テレビや雑誌などで数多く取り上げられています。
そんな村山さんが語った「食べたいものを好きなだけ食べて健康になる秘訣」とは──。
以下に紹介します。
“私たちは毎日、必要な栄養素を摂って自分の体をつくり、活動することを繰り返して生活しています。
そのため誰もが本来は、その時自分の体に必要な食べ物を見極めるセンサーを持っています。
ところが、ストレスや添加物などの影響で、そのセンサーが曇り、食欲が狂ってしまうのです。
たまに無性に食べたくなって、チョコレート一箱、あるいはポテトチップス一袋を一気に平らげてしまうようなことはありませんか。
暴飲暴食も深酒も、栄養素の摂取というよりはストレスの解消のための行為に他なりません。
こうした間違った食欲、狂った食欲をクリアにして、正常な食欲に戻す上で有効なのが運動プラス正しい食事なのです。
運動をすると、汗を掻き、体の老廃物が押し出されます。
そして正しい食事をすることで、体に「必要な栄養素を摂る」感覚を覚えさせていきます。
これを続けていると、本当に必要なものに体が反応するようになります。
つまり「食欲のセンサー」が正常に戻って、体に必要なものが分かるようになるのです。
無理やり食生活を変えなくても、自然に体が体に必要なものを欲しがり、食生活が変わってきます。
欲そのものが変わるので、食べたいものを我慢する必要がなくなるのです。
これまで、体調を整えるため、あるいはダイエットのために、自分が長年馴染んできた食生活を変えようとして
挫折する方はたくさんいらっしゃいました。
しかし、運動というプラスの理由で食事を変えた人は、体が欲するままに食べたいものを食べてもいいのですから、
こんなに自由で幸せなことはありません。
私は運動を始めてから、自分の体がどんな状況にあり、何を感じているのかが分かるようになりました。
体の調子に気を配り、いつも体の声に耳を澄ませているうちに、
「これが必要」「これが食べたい」というセンサーが磨かれてきたように思うのです。
たまにセンサーが曇り、口先の食欲に走りそうになることもあります。
そういう時には運動をして一度体をクリアにして、それから本当に必要な食べたいものを選ぶように心掛けています。
これが本当に正しい食欲なのか、走って汗を掻いて体の大掃除をすることによって顕著に分かるのです。”
ここでいう運動とは、ジョギング・早歩き・ウォーキングを言っています。
先日、成田奈緒子先生と話をする機会があり、伺ったのですが、成田先生のところに来る子どもの患者さんが、突然朝起きられなくなって病気を発症するケースが多いと聞きました。“突然起きられなくなる”ということは本当にあるのでしょうか?その前には予兆というものがあるはずです。予兆を感じられなくなっているのでは・・・と、成田先生はおっしゃっていました。五感を働かせる、第六感を働かせる・・というには(ゲーム機等の問題もあると思いますが)やはり食生活は大切だと思います。ジャンクフードなどばかり食べていると働かなくなるでしょうね。早寝早起き・ご飯と味噌汁の朝ごはんでしっかり古い脳から育てて、食欲のセンサーが働く身体に育って欲しいと思っています。