先週の土曜日の午後は施設職員の研修会がありました。当園は、常総ブロック(常総保育協議会)に所属し、下妻市・八千代町・常総市合わせて22保育所施設があります。その職員(主に保育士)の研修会で、講師は、心理カウンセラーの富田富士也先生でした。3年前、当保育園で保護者向けにご講話を頂いたことがある方です。この先生の心に響く一節を紹介します。
“還る家”に気づこうね。新しき節目を迎えたあなたにお尋ねします。人はめぐり合わせ 組み合わせで にっちもさっちも行かないときがあります。惨めで 悲しくて 悔しくて 孤独で 八方塞がりの気持ちです。場合によっては自分を消したくなるような感覚に襲われてしまうこともあると思います。
そんなときに 安心して その弱さいっぱいの胸のうちを 強がらずに語ることのできる “還る家”があなたにありますか。
建物や 家そのものではありません。ハウスではなく 心のホームです。毎日出かけては帰ってくる家ではありません。あなたは「いつも友だちでいようね」と言っている あの人の“還る家”になっていますか。
私たちは“帰る家”があるから旅行にも学校にも行けます。勧めるわけではありませんが、家出も “帰る家”があるからできるのです。“帰る家”のあることを当たり前にして 軽く見ないことです。
でもね その“帰る家”だけでは 心が疲れたときに 元気を取り戻すことが難しいものです。そこで もう一つの心の支えになる“家” それが“還る家”です。
ズッコケたときに弱音が言えて 再び人を信じる心に辿りつける“還る家”を 身近な人たちと築き合いませんか。気づいた今日から“はじめの一歩”です。
保育園でも“還る家”すなわち、心のふるさとになれるよう、職員一同研鑽しています。