午後、下妻保護司会の研修会がありました。検察庁の副検事さんを講師にお招きして、講話というより、保護司と検察庁とは、直接のかかわりは普段ないことから、活発に意見の交流がなされ、まだ新米の私は聞き手に専念していました。一般に少年院や刑務所に行くような犯罪ではない場合、保護観察といって、保護司のところに定期的に通うことになっています。保護観察中の青少年は、先ず「約束の時間を守らない」「うそをつく」ことが多いようです。それと、親ですら子どもの居場所が分からず、数日間家を空けることなど平気なのだそうです。朝ごはんは食べさせてもらえない・・といった家庭の子に圧倒的に多い・・と言うようなことも話していました。これらの教訓から、「約束を守る」「うそはつかない」「行き先を告げる」はきちんと教えていくべきでしょう。それと、悪いことをしたら、学校の先生でも、親でも、手を出しませんよね。だから、何をしても平気になってしまっているんではないでしょうか・・・。殴れとは言えませんが、本当に悪いことをして、正そうと思ったら、自分の子には叩いてでも直って欲しいと思うのが親心ではないでしょうか・・・。信頼関係ができていたら、子どもは叩かれても、怨まない筈です。私の場合は、叩かれた記憶はありませんが、「誰もいない薄暗い蔵(くら)」に入れられた記憶はあります。タイムアウトといって、お仕置きには効果的のようですよ。入れたのを忘れてしまったら逆効果ですけどね!
それから、今日の検察庁の副検事さんは、とにかく謙虚で思いやりのある、人間味あふれる方でした。罪を犯した青少年に、「先祖に感謝して、お墓参りには行くんだよ」「何にでも感謝をすることを忘れてはダメだぞ」「食事の前には必ずいただきますを言うんだぞ」などをよく話して聞かせるそうです。「いただきますの意味は、食べ物の命を戴いて自分の命を繋いでもらうんだから、きちんとあいさつをするんだぞ」・・などと納得をするように話してあげるのだそうです。ただ怒鳴るだけでは効果はないですからね。また、今のTVは悪ふざけのような番組が多く、頭を平気で叩いたりしているが、こんなのを小さいうちから見ていたら、そういうことが平気になってしまう。TVは選んで見るようにして、見ないときは消すことです。
折に触れて、子どもにはきちんと目を見て話してあげる時間を取れるといいですね。私は午睡の前に時折話していますが、子ども達は良く聞いてくれています。1回では覚えられませんから、根気よく何度でも繰り返し繰り返しが大事です。おしまい。