ふるさとだより

躾はまさに“身”(中身)を“美”しくすることですね。

2011/04/27

子どものしつけは、日々の生活の中でしていくものだと思います。昨日に引き続き『あなたと健康』の中で、大切なメッセージがありましたので紹介します。

“★いつも手伝って下さる大工さんが部品が足りないというので、すぐ近くの日曜大工店に買いに行った。その時4歳の孫を一緒に連れて行ってくれた。その帰りにその大工さんが、アイスクリームとポップコーンを買って下さった。そして私が帰ってきたら、「おばあちゃん、アイスクリームは食べたけど、二つは食べなかったよ。」といいました。外で何か頂いたらありがとうと言って、ご先祖様にお供えして感謝する。そして頂きますと挨拶して孫3人で分けて食べる。おやつは時間に座って食べる。ということになっていました。アイスクリームは溶けるため3人で分けられないから、思わず時間外のおやつでも1人で全部食べてしまった。でもポップコーンは食べずに、後で1/3ずつ兄姉で分けて食べたということでした。
大工さんは、「いやー、ノブちゃんに教えられましたよ。おじさん、アイスクリームは暑いときに食べるんだよ、って笑っていました。」まだ4月の肌寒い頃だったのです。

★また、一緒に植物の種をまき、育ちゆくその命の不思議さに驚く。芽が出た、葉が出た、花が咲いたと興味を持って眺め大切に育てます。そして「お日さまニコニコだね。」という。「そうね。お米もお野菜もお日さまがいっぱいなの。青い葉っぱを食べて、真っ赤な血になって元気だねって、お日さまがお腹の中でニコニコしているのよ。」と話してあげます。

★夕方、買い物客で賑わうスーパー前の電柱で、ゴンドラに乗って工事をしているおじさんを坊やが目を輝かせて見ていました。でもお母さんの心は夕方の忙しさで一杯。「何をきょろきょろ見ているの、ぼやぼやしていたらダメよ。」とさっと自転車に乗せて走り去りました。こんな時、お母さんも1分でいいから立ち止まって「オジサン達、大変ね。このおじさん達がこうして働いて下さるから家に電気がくるのよ。おじさんにありがとうだよね。」と言って下さったら、人を思いやる温かい心が育ってゆくでしょう。”

思いやりとか優しさは、こんな日々のかかわりの中で育っていくものだと思います。