現代人は多彩な食材を食べているのに、その食材からはミネラルが抜かれていて、しかも調理でミネラルを抜いているので、心身がおかしくなっているといいます。例えば、弁当・惣菜・冷凍食品・レトルト等の原料にはミネラルの溶け出た水煮食品が多く使われています。また、ハム・ソーセージ、缶詰などの加工食品に、リン酸塩が添加され、ミネラルの吸収を阻害されています。さらに、食品の原材料の大半が精製されてミネラルが抜かれています。
うつ病、リウマチ、冷え症、糖尿病、肌荒れ、アトピー、化学物質過敏症、落ち着きがない…などの症状がミネラルを摂取することで改善しているというのです。(『食べなきゃ危険!』三五館 小若順一・国光美佳著 食品と暮らしの安全基金)
これは、先日講演会の講師で来園された吉田俊道先生が、昨年の講演後間もなく、メールで紹介してくださった上記の書籍に書かれてあったことです。今回の講演会では、吉田先生はもちろんミネラル不足を市販の弁当を例に取り上げていまして、その上、ミネラル豊富な天然白だしの業務用を送って下さり、昨日到着しました。当園では、昨年書籍を紹介していただいた時点で、白だしを給食に使用しています。使用してきた感想は、子ども達がより落ち着いてきた実感はあります。
ご家庭でも次のようなことに気を付けるといいかもしれません。『食べなきゃ危険』の文中から紹介します。
①ダシは、煮干しと昆布を主に用いる。ダシをとる時は、丸ごとの煮干しと昆布を主体にし、酢を少し入れる。これでミネラルが溶け出しやすくなるし、ミネラルの吸収量も多くなる。酢を入れると、アルミが溶けるので、アルミ鍋は使えない。ステンレスかホーロー鍋がいい。アルミ鍋でもフッ素樹脂加工は可。煮干しと昆布を主体にすれば、カツオ節、しいたけ等のダシ原料を加えてもかまわない。
②てんぷら油とサラダ油は、全てが精製油でミネラルが含まれていない。ゴマ油とオリーブ油は、非精製油が多い。オリーブ油は、エキストラバージンが非精製だ。
③種実類・豆類を多用する。人間は、千万年ほどさかのぼると、木の上で生活していた。つまり、木の葉、木の実、木に生る果物だけを食べて生きていた。その遺伝子が現代人に受け継がれているから、種実類はミネラルバランスがいいはずだ。だから、コーヒー・ココア等が愛飲されていると考えられている・松の実・銀杏・アーモンド・ヘーゼルナッツなどを調理に使えば、人間が生きていくためのミネラルを補給できる。ドライフルーツも果物の成分が濃縮されている。 木から降りた人間は雑食性を獲得したから、今は何を食べてもいいわけだが、白米や小麦粉、砂糖、サラダ油はミネラルが取り除かれて、単なるエネルギー源となっている。だから、豆を食べるようにしよう。豆なら豊富な栄養を丸ごと摂取でき、ミネラルも豊富に含まれている。 ・・・・・・・ ということです。