去年10月下旬にドイツ研修に行った際の“気づき”のひとつに、小学校との連携があります。例えばドイツでは、就学前の施設にはどこにも“リラックスコーナー”が設けられています。小学校にも低学年には必ず教室の後ろにはソファが置かれていて、くつろげる場所がありました。4年生くらいになって、サークルタイムが行われるようなスペースでに変わってきます。日本のように、就学前の施設と小学校は、歴然と変わるというものではなかったのです。日本の場合は、保育園・幼稚園と学校とは歴然の差があります。小1プロブレムは、そのギャップが大きいため、起こるべきして起きるような気がします。
先日、大宝小学校へ1時間、1年生との交流を兼ねた学校探検に、年長児全員で参加させて頂いてきました。はじめに1年生の挨拶やグループに分かれて自己紹介をした後、10くらいのコーナーが体育館に設定されていて、そこでのコーナーあそび、そのあと校舎を1年生に案内してもらうというものでした。
コーナーあそびでは、学校側は10の全部のコーナーを子ども達に体験させたいという思いがあったのだと思いますが、1つのコーナーに僅か3~4分で音楽(数年前には笛が高々と鳴ったので止めてもらいました)が流れ、隣のコーナーに移動しなければなりません。せっかく遊んでいるのに、集中力がプツンです。せっかく30分以上設定されているのですから、1か所だけでもいいと思うのです。集中力をつけるには集中した時間を多く経験しなければつきません。(この企画は集中力を付けるものではないと思いますが・・・)この辺の認識の違いは話し合いが必要になります。事前の打ち合わせは必要だったと思います。学校からの連絡を待つことなく、当方から打ち合わせをしたいと持ちかければよかったと反省をし、実際に小学校へ電話をして、この辺の話はしたのですが、果たして今後につながるかどうか・・・・。
本来なら地域として連携を取らなければならないのでしょうが、市内全部の保育園・幼稚園と小学校で…などと言っていると、いつになっても埒が明かないと思いますので、とりあえずはお隣の小学校と併設の幼稚園に呼びかけて、連携をとっていきたいと思っています。
給食の配膳の仕方ひとつとっても、園と同じようなやり方ができれば安心感が持てると思います。又、学校給食では牛乳が毎日つきますが、飲んでも飲まなくてもいいよ(当園は牛乳を出していない)という対応なら戸惑いもないはずです。できる事をできる範囲で話し合いを持つことは、子どもの為に必要不可欠です。今まで卒園させたらあとは学校任せ・・・というのは本当に子どもに対して失礼なことをしてきたと大いに反省しています。最初の一歩として今からでも間に合うことはしていきたいと考えています。