まだ満開を維持している園庭の桜です。乳児が過ごしている学童クラブの前から撮影したもの。その下で、グループ毎に記念撮影をしました。最期は昼の一コマ、食事時です。結構小さいながらも会話を楽しみながら食べています。
かつてアメリカで、両親を失った赤ちゃんを育てる施設の食事で、“栄養と衛生”に気遣って育てたにもかかわらず、3歳までにその3割程が亡くなってしまったという報告があるそうです。これはどうしてか・・・。それは“コミュニケーション”がなかった事に原因があったということなのです。人と人との関係の中でかかわる力を身につけ、“食”を通して人間らしさを身につけていくものともいわれているので、保育園等の集団での食事は非常に重要な部分を占めています。
食事はコミュニケーションをとる手段で、人として生きていくためのツールです。食欲は、みんなで食べると増します。好き嫌いも、みんなで食べ、美味しそうに食べることによってなくなり、匂いも、他の人との体験を通して身についていきます。
ですから園での食事は、そういう意味でも大切な時間です。食事中肘をつかないこと、咀嚼するときは口を結んで食べる等・・子どもはまだまだ行儀作法はできていません。しかしそこで、注意ばかりしていると、楽しい食事も台無しになってしまいます。周りの大人が良いお手本を示していれば、自然と模倣しながら覚えていくものです。小さいうちは、みんなで楽しく食べることを基本にしたいと思います。お家でも、一日のうちで朝か夜か1回でも、又は週に何回かでも、家族そろって食事ができるように心がけていただくといいですね。それが一番の“食育”ではないでしょうか。(たまには注意することも躾のうちですが・・・。)