ふるさとだより

年間1000時間

2012/05/11

この数字は、ゲームを1日3時間した場合に、1年間に費やす時間です。小学校の年間授業は700時間。これを軽く超えています。

4歳~6歳の頃ゲームに触れ始めると、その後、ゲームに費やす時間が多くなる傾向がみられるということです。1日に4時間以上ゲームをする中学生の過半数が、幼稚園、保育園のころにゲームを始めていたというのですから、少なくとも小学校に入るまでは、ゲーム機に触らせないようにするのがいいのでしょう。

ゲームをする時間が増えると、様々な悪影響が出てきます。第1は、肥満です。動かずにゲームをし、しかも高カロリーのスナック菓子を食べたりしていれば、肥満にならない方が不思議です。

第2は、学力が低下すること。本を読まずにゲームばかりしていると、成績はだんだん低下します。

次に睡眠障害。深夜までゲームに熱中して睡眠が不足するだけでなく、TVやパソコンの画面の光を至近距離で浴び続けることによって、ホルモンの分泌が異常になり、日中は常に眠気がするようになってしまいます。もちろん集中力も気力も今期も低下して、ときには「うつ状態」に進むこともあると言います。遅刻や休みも増えていき、不登校やひきこもりを促進する大きな要因となっているともいわれています。更に長時間、画面に向かい続けるので、視力低下や眼精疲労も見られ、そこからもうまく充血に進み、重い視力障害になることもあるといいます。最も悲惨なケースでは、肺塞栓で死亡した人もいるとか・・・。長時間同じ姿勢でゲームを続けたため、エコノミー症候群と同様に血栓ができたそうです。

ゲームをする時間は同じでも、大人と子供の1時間は、将来への影響力が全く違います。子どもの貴重な時間を、ゲームに費やすことを減らし、体と五感を使って人や自然とのかかわりを学ぶ時間に充てる、この方が賢明であることは言うまでもありません。子どもが小さい場合は、ゲームへのきっかけを与えないようにし、人と人との交わりを体験させるのが大人の責務であると思います。お父さんがゲームをやっている話をたまに聞きますが、子どもの前では我慢してほしいですね。