叔母の一人はドイツに住んでいて、芸術家という仕事柄、また独身ということもあって、世界各国を旅して歩く機会が多いです。定期的に1か月間の帰国でも、その約半分は旅行をしながら建築物をはじめとする芸術に触れているようです。先月末から帰国していますが、一昨日も水戸芸術館で世界的に活躍されている坂茂(ばんしげる)氏の大型個展を見に行くというので、私も近くに用事があったこともあって、ついて行ってきました。
叔母が言うには、坂茂氏の名は、ドイツのハノーバー国際博覧会の日本館を手掛けた人で、それを見に行ったとき、大変評判が良かったことから関心が高まったということでした。
紙(再生紙)を建築材料にいち早く取り入れ、“紙の家”や前述のハノーバーの日本館、避難所の紙のログハウスや間仕切りシステム、被災地での神のシェルター、宮城県女川町のコンテナ仮設住宅(実寸模型が外に展示されていました)、中国四川省大地震の仮設校舎の紙管建築等々・・・世界各地で起きている大地震や津波の災害で、日本人建築家が大活躍していてすばらしいと思うと同時に、斬新的な目からうろこの展示の数々でした。5月12日まで開催されています。パイプオルガンの生演奏もあって、とても楽しめました。