今、文科省は道徳の教科化を進めています。幼稚園から高校まで一貫してです。従来も道徳の授業はあったでしょうが、規律を守ることだとか、いじめはやめて他人に親切にしましょう・・・等ということで子ども達の心は動かせないし、その時間、他の教科授業に充てていたなんてことも無きにしも非ずだったのでは・・と思います。実際、大学生に道徳授業がどうだったかのアンケートを取ったら、6割が白紙で出した・・と言うことでも理解できるように、心に響いていなかったのだろうと思います。
ここ数年私は、午睡がなくなってからの年長児達に、日本ってすごい、日本人ってすごい・・という話を少しずつしています。これは特に関心を持っていることなので、つい先日、公立中学校の服部剛氏という教師が、素晴らしい授業をやっていることを『致知』で知り、氏の著書を読んでいます。まさに感動の授業です。本来の日本人が持っている、崇高な精神や感謝の心、強い意志、恩を忘れない・・・等を伝えていく事が本当の道徳教育なのだろうと思います。ですから、どこの学校でもこのような授業をやって欲しいと願っています。でないと、日本人としての精神は失われてしまわないでしょうか?・・・戦前は「教育勅語」が人間形成の核として深く心に刻まれましたが、戦後はアメリカの政策で、このような柱になるものがなくなってしまっています(私が学んだ大学寮では、毎朝“教育勅語”を唱和していました。)。この著書を一読されて、子ども達に感動を伝えて欲しい・・と思います。