今年のNHK大河ドラマ「八重桜」は、同志社大学を創建した新島襄の妻、八重の生涯を描いたものですが、八重が会津藩出身であることから、会津藩の厳しい掟が今、脚光を浴びています。
「ならぬことはならぬものです」ー人材育成を重んじた会津藩で、藩士の子弟にたたき込まれた「什(じゅう)の掟」。会津藩校“日新館”の心得で、人の道にそむくようなことは決してしてはいけない。ダメなことはダメ、理屈ではないのだ、という教えです。
同じ町に住む6歳~9歳までの藩士の子ども達は、10人前後で集まりを作っていて、この集りのことを会津藩では「什」と呼び、そのうちの年長者が1人什長(座長)となったと言います。毎日順番に、什の仲間のいずれかの家に集まり、什長が掟を一つ一つみんなに申し聞かせ、全て終えると、昨日から今日にかけて掟に背いた者がいなかったかどうかの反省会を行ったと言います。
1、年長者(としうえのひと)の言うことに背いてはなりませぬ。 1.年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ。
1、嘘言(うそ)を言うことはなりませぬ。 1.卑怯な振舞をしてはなりませぬ。
1.弱い者をいぢめてはなりませぬ。 1.戸外で物を食べてはなりませぬ。
ならぬことはならぬものです。
こういうことを一人一人が守っていけばいいのでしょうが、まずはお手本となる大人の意識が大事ですね。