ふるさとだより

「お先に」「どうぞ」

2010/07/05

この「お先に」「どうぞ」ということばは、日常生活の中で、人間関係をよくするために使われる言葉だと思います。私が子どもの頃は、お風呂に入る順番は決まっていて祖父が一番でした。祖父は「お先に」といって入っていました。そして「湯加減いかがですか?」と聞きに行きました。(薪で燃やしていたので、ぬるければ薪を足します。)お風呂も勿論ですが、食事を始める時も「お先に」「どうぞ」は自然と出てきます。このようなことは小さい時に習慣にしないと、身につかないものだと思います。3世代同居が当たり前でしたから、親しき仲にも礼儀ありで、礼儀だけでなく、人間関係の潤滑剤の役割も果たしていたと思います。核家族が増えている昨今は、このようなやり取りは必要なくなってきたかもしれません。でも・・・・。

 当園では午前昼寝を採用していますが、その時間2交代で休憩をします。子どもの状態によっては休憩時間にぴったり事務室に入れず遅れることがあります。そんな時、先に休憩をとっている職員との間には必ず「お先に」、「どうぞ」の会話が生まれます。

家族を思いやる。友達を思いやる。職場の同僚を思いやる・・・などなど。年に一度年長児が、お茶室でお抹茶を頂く機会がありますが、お茶を頂く際には、隣の方に「お先に」を言います。これはお茶室であらたまった時だけでなく、日常的に子どもでも使えるようにしておいた方がいいと思いませんか?給食の配膳の時、間もなく歯科検診をうけますが、その時もお友達に「お先に」「どうぞ」のやり取りができたらいいなあと思います。園でも心がけますが、お家でもいかがですか?