ふるさとだより

日本人の心

2011/05/13

今回の震災で心に残った記事があります。

“震災直後に4トントラックにたくさん食料を積んで被災地に向かった人がいます。どこの避難所が困っているか情報を得て行ったのですが、到着すると被災地の方が「うちよりもこの先の方が困っているから、そっちに行ってほしい」と。「少し、物資を置いていきましょうか?」と聞くと、「いや、全部持って行ってくれ」と。指定された避難所に行くと、やはり「さらに奥の方が困っているから・・。」と言われ、結局計11か所で同じことを言われたそうです。12か所目の避難所は本当に困っていて、涙、涙で感謝されて炊き出しをして帰ってきたそうです。・・・ところが、帰宅してテレビをつけて驚いたことには、断られた避難所のいくつかが、「今、この避難所は非常に物資が欠乏していて、1日1個のおむすびしか食べていない。」と、紹介されていたそうです。要するに、今日1個のおむすびはある。その1個すらないところがあるから、そっちへ行ってほしい、と。”

“定年間近の東電の職員さんの話。「私は東京電力に勤めたおかげで子ども2人を育てられて、自宅を建てることもできた。だから会社が潰れるかどうかという時に、自分の命乞いするわけにはいかない。会社と運命を共にする。」と言って、原発の中に飛び込んで行ったそうです。…こういう生きざまを「義に生きる」といいますが、日本人はこういう国民性を持っているのです。”

私たちは、このような日本人の美しい姿をたくさん見聞きさせてもらいました。“だから、東北だったんだと思います。古き良き日本の風土が一番残っていて、その姿を見て日本全体が日本人であることの誇りに目覚め始めています。これが東京だったらもしかしたら「我先に」という人もいたかもしれません”

昨日のチャリティーバザーも大いに盛り上がり、たくさんの義援金が集まりました。例年行っているバザーよりずっと集まったようです。みなさんのまごころ以外の何物でもありません。また、本日岩手山田町の第一保育所より、物資のお礼状が写真とともに届きました。子ども達や職員一同の元気な姿をみると、私たちはもっと頑張らなくては・・と元気をもらえた感じがします。こういう体験は、この震災がなかったら得られませんでした。失うものは大きかったかもしれませんが、日本人本来のあたたかさにたくさん触れられた気が致します。

明日は、砂沼親子ウォーキングです。笑顔で歩くことは、体力のみならず、免疫力を高めます。できるだけ多くのご参加をお待ちしています。私たちはハッピ姿で各ポイントで待っていますね!