ふるさとだより

子どもの絵から

2014/03/05

 今から10年以上前、三沢直子先生のS-HTP法(子どもの絵を通して心の状態を診る)の講演を拝聴したことがありました。その際、青少年の心の荒れなどが、幼少期にその芽が分かることができたとしたら、少しでも防ぐことができないだろうか・・・と考えて、是非、この描画テストを試みてみたいと申し入れしたのです。一度は断られたのですが、種々の条件付きで引き受けて下さいました。3ヵ月に1度、年長児に絵を描いてもらい、それを三沢先生のところに持っていき、診断していただき、その都度親にフィードバックする・・・ということを、1年間実施して、予想以上に成果を上げることができたのでは・・・と思っています。

・・・先日、三沢先生からのお電話がありました。今度新たに出版する本に、大宝の子ども達のことを載せていいかとの確認でした。お役にたつなら・・・とお返事したところ、一昨日この本が贈られてきたのです。

10年以上前に卒園したお子さんの絵ですが、親のちょっとした対応の変化で、子どもの絵は変わるものだと、よくわかる興味深い内容にまとめられています。ところが、2年目には私がなかなか時間が取れなくなってしまったこともあって、真剣さに欠けたことで、うまく診断できなくなったという後日談も正直に書かれてあり、恥ずかしいです・・・。 現在はこのS-HTP法は実施しいませんが、こういうこともあったんだと、とても懐かしく一気に読んでしまいました。三沢先生、ありがとうございました。

今日の気づき

2014/03/04

昨日、しばらくぶりに昔の友人(Kさん)から電話がはいりました。現在保育園の園長さんであり、お寺の住職さんでもあります。夫のお悔みの電話でした。Kさんは御主人をだいぶ以前に亡くされていて、その後僧侶の資格をとって、保育園とお寺、子育てをされて…本当に大変だったと思います。そのKさんが今日、霊前にお参りをしてくれて、その後保育園のリフォーム後を見ていなかったので、寄って行かれました。余談ですが、驚いたことに、Kさんの亡くなられたご主人と私の亡き夫は、名前の漢字も、命日も同じだったのです!

・・・園の玄関でKさんは、お迎えの保護者に「お迎え、ありがとうございます。」と丁寧に声をかけていました。「そんなふうに保護者にあいさつされるんですね?」と話したら「そうよ、だって来てくださってありがたいじゃないですか。」と。私は目からうろこでした。

私は今まで、「おかえりなさい。」「お迎えご苦労様です。」等としか言ったことがありませんでした。

すぐには変えられないけれど、「ありがとうございます。」という感謝の気持ちで、お迎えすることは大事なことだと思いました。

Kさん、今日はありがとうございました。

ひなまつり

2014/03/03

今日(3月3日)は「桃の節句」ひな祭りです。園でもひなまつり集会・ひな祭りメニューでお祝いしました。

ひな祭りは古代中国から伝わったもので、我が子のすこやかな成長と幸せを願い、日本では平安時代から行われ、今も伝わっている日本の伝統行事のひとつです。

ひな祭りの飾りにも、それぞれ意味があり、桃の花は、厄払いや魔除け、長寿をもたらす力も持っているといわれており、
そのパワーの強さから、生命力の象徴ともいえる桃をひな祭りに飾る習慣が続いているようです。
白酒は,古くは桃の花をとって酒に浸した桃花酒を飲む風習があり、ももは百歳(ももとせ)に通じることから、
邪気を払い長寿をもたらす力が宿っており、病を取り除いて顔色を潤すと考えられていたそうです。
そして料理は,ハマグリのお吸い物とちらし寿司が代表的ですが、ハマグリは自分の片割れでないと合わないことから女の子の貞節をあらわし、ちらし寿司の具である海老は長生きを、蓮根は見通しがきく、豆は健康でまめに働けるなど、縁起のいい具が使われることが多く、ひな祭りの定番メニューになっているようです。

そして日本人の感性の素晴らしさは、ひし餅の緑・白・桃の3色に込められているともいえます。この3色は、春近い季節の雪の下には、緑の草が息づきを始め、溶けかかった雪(白)の残る大地には桃の花が芽吹く風情を現しているとか・・・。

思いは叶う

2014/02/18

先日のジャンプ男子ラージヒルで、史上最多の7度目の冬季五輪に出場され、みごと銀メダルを獲得した葛西紀明氏(41歳)選手の活躍は日本中が感動した出来事だったと思います。

葛西紀明氏は少年時代、お米も買えない、電話も引けないといった貧しい家庭で育ったそうです。
それでも大好きなジャンプを続けられたのは母のお陰。
苦労を掛けた母に金メダルを取って、家を建ててあげると約束し、厳しい練習を乗り越えてきたといいます。

そんなある日、実家が火事に遭い、母親が全身火傷を負い、手当ての甲斐なく亡くなってしまいます。
入院中は手も握れないひどい状態だったそうですが、痛みと死の恐怖に必死で闘いながら書かれた励ましの手紙。
そこには
「いまこの時を頑張れ。 絶対お前は世界一になれる。
 おまえがどん底から這いあがってくるのを楽しみに待っているよ」
という、母の深い思いが綴られていたそうです。
死後見つかったという日記に葛西選手は、
「今でも手紙を開くとポロポロと涙がでてくるんです。 大事な大会の前にはこの手紙を読み返します。
 見るたびにものすごく大きな力をもらえるんです」と話されていたそうです。

その強い思いでソチに臨み、個人で銀、団体で銅メダルを勝ち取った!感動!感動!感動!

人間性

2014/02/10

ソチオリンピックが開幕し、熱戦が繰り広げられています。メダル候補の浅田真央選手を育てたコーチ、山田満知子(フィギュアスケートコーチ)さんの「伸びる人と伸びない人の差」とは──。という記事があったので紹介します。
 
≪はっきりいって、頭が悪いのはダメですね。学校の勉強じゃないですよ。
1を言って10を知るじゃないけど、コーチがいま何を考えているかとか、きょうは何を練習したらいいかとか、
こちらが何も言わなくても察することができる。そういう勘がいい子が伸びますね。
私の場合、チャンピオンにするとか、メダリストにするとか、実はそれほど興味がないんです。
うちに習いに来て、3しか能力がない子を、5とか7とかにすることはできても、もともと10の才能を持っている天才にはかなわない。
五輪に出てくる選手なんてみんな天才ですよ。
その天才たちがさらに天才的に努力をして、やっとメダルに手が届くかどうか。
そういう厳しい世界です。世界の頂点に立てるのは天才の中の超天才だけ。

たまたま(伊藤)みどりや(浅田)真央はなれましたけど、なれない人がほとんどなんですよ。
そりゃ私も2番より1番のほうがいいですよ。
でも、たとえ5番でも、みんなから
「あの子、いい子だったね」「あの人の演技って素敵だったね」
と言われるスケーターがいいなと私は思います。
だってジャネット・リンだって3位ですよ。誰も1位の人なんて覚えちゃいない(笑)。
彼女のスケートのいろいろなシーンに人間性が出て、それがいつまでも私たちの心に残っているんです。
だから私はジャンプができないとか、スピンが下手とか、そういうことではまず怒らない。
礼儀とか躾のほうが多いかな。
反抗期の時、生意気だったり、先生にプンみたいな態度でいる子には「ちょっと待ったぁ!」と。
「私はあなたより年上で、 しかも先生でしょう。 いまの受け答えはないでしょう」とはっきり言います。
要するに生き方の注意のほうが多いですね。
みどりはハートの強さと優しさが混ざった演技をするスケーターでしたし、
真央は素直で自然体の愛らしい演技をする子。
それってそのまま彼女たちの性格ですよ。人間性が全部スケートに出ているんですね。≫

人間性はスケートのみならず全てにおいてですよね。一昨日・昨日と、大雪に見舞われましたが、“雪かき”にも人間性が現れると思いました。ご近所同士の助け合いの精神、園の広~い駐車場を、お一人で専用の車両で雪かきをやって下さった、元保護者のKさん、その人間性に感服です!