ふるさとだより

誰かの為に

2015/06/05

鎌田 實氏(諏訪中央病院名誉院長)~『致知』2012月7月号より~
《僕が看取った患者さんに、スキルス胃がんに罹った女性の方がいました。
余命3か月と診断され、彼女は諏訪中央病院の緩和ケア病棟にやってきました。
ある日、病室のベランダでお茶を飲みながら話していると、彼女がこう言ったんです。
「先生、助からないのはもう分かっています。だけど、少しだけ長生きをさせてください」
彼女はその時、42歳ですからね。そりゃそうだろうなと思いながらも返事に困って、黙ってお茶を飲んでいた。すると彼女が、
「子供がいる。子供の卒業式まで生きたい。卒業式を母親として見てあげたい」と言うんです。
9月のことでした。彼女はあと3か月、12月くらいまでしか生きられない。でも私は春まで生きて子供の卒業式を見てあげたい、と。
子供のためにという思いが何かを変えたんだと思います。
奇跡は起きました。春まで生きて、卒業式に出席できた。
こうしたことは科学的にも立証されていて、例えば希望を持って生きている人のほうが、がんと闘ってくれるナチュラルキラー細胞が活性化するという研究も発表されています。
おそらく彼女の場合も、希望が体の中にある見えない3つのシステム、内分泌、自律神経、免疫を活性化させたのではないかと思います。
さらに不思議なことが起きました。
彼女には2人のお子さんがいます。上の子が高校3年で、下の子が高校2年。せめて上の子の卒業式までは生かしてあげたいと僕たちは思っていました。
でも彼女は、余命3か月と言われてから、1年8か月も生きて、2人のお子さんの卒業式を見てあげることができたんです。
そして、1か月ほどして亡くなりました。
彼女が亡くなった後、娘さんが僕のところへやってきて、びっくりするような話をしてくれたんです。
僕たち医師は、子供のために生きたいと言っている彼女の気持ちを大事にしようと思い、彼女の体調が少しよくなると外出許可を出していました。
「母は家に帰ってくるたびに、私たちにお弁当を作ってくれました」と娘さんは言いました。
彼女が最後の最後に家へ帰った時、もうその時は立つこともできない状態です。
病院の皆が引き留めたんだけど、どうしても行きたいと。そこで僕は、「じゃあ家に布団を敷いて、家の空気だけ吸ったら戻っていらっしゃい」と言って送り出しました。
ところがその日、彼女は家で台所に立ちました。立てるはずのない者が最後の力を振り絞ってお弁当を作るんですよ。その時のことを娘さんはこのように話してくれました。
「お母さんが最後に作ってくれたお弁当はおむすびでした。そのおむすびを持って、学校に行きました。久しぶりのお弁当が嬉しくて、嬉しくて。昼の時間になって、お弁当を広げて食べようと思ったら、切なくて、切なくて、なかなか手に取ることができませんでした」
お母さんの人生は40年ちょっと、とても短い命でした。
でも、命は長さじゃないんですね。
お母さんはお母さんなりに精いっぱい、必死に生きて、大切なことを子供たちにちゃんとバトンタッチした。

人間は「誰かのために」と思った時に、希望が生まれてくるし、その希望を持つことによって免疫力が高まり、生きる力が湧いてくるのではないかと思います。》

虫歯予防デー

2015/06/04

今日の午後は、園舎の南側の畑に、さつまの苗(紅はるか)を植えました(1歳以上児)。昨日は雨の予報だったので、一昨日のうちに苗床をスタッフが汗だくになって作りました(用意周到なスタッフ達です。今の時期は天気予報をしっかり見ておかないと予定通り事が運べません。)。用意周到のスタッフのお蔭で、苗床は、水分を含み絶妙なコンディションでした。

うまく根付きますように・・・。毎日参拝の行き帰りに成長を見守ろうと思います。

歯科検診も午後ありました。虫歯のある子は少なく、歯並びも大丈夫ということでした。(今朝のTVニュースで、子どもの虫歯は全体に減ったものの、歯並びに問題があるということを言っていたのです。)

食事の際にはよく噛んで食べましょう。硬いものも意識して食べないと、咀嚼の回数は増えません。又、口が常に開いていないか、つまり鼻呼吸ができているか、時々チェックしてください。

虫歯などがあったお子さんの保護者には、本日看護士からお知らせ致しました。

一枚のはがき

2015/06/03

卒園生の小学1年生~6年生まで、お誕生月に園名入“鉛筆1本とカード”を贈っています。担当者が、郵送だったり、近所の方にお願いしたりして、毎月欠かさずやってくれています。ホントに気持ちばかりのプレゼントですが、子ども達は喜んでくれているようです。

お礼の電話が入ることもありますが、昨日この“はがき”が届きました。たった一枚のはがきでも、筆不精の私にとっては億劫なものになっていて、反省させられました。

本日の休憩時間(2交替で午前午睡時、事務室でTea timeをとっています。)、職員がはがきを見て、会話が盛り上がっていました。たかが“はがき”、されど“はがき”で、人と人をつなぐ大切なものだと、あらためて思いました。

シニアの力

2015/06/02

週に2回・半日というサイクルですが、シニアの力はとてもありがたいものです。

お手玉を作ってもらったり、雑巾やふきんを手縫いで仕上げてもらったり・・・。これらは子ども達の遊びや生活に大活躍しています。

又、もったいない精神のひとつ<リユース>実践ために、子ども服の古着販売を月に1度やることを計画中です。今週から回収を開始しましたが、お蔭様でボチボチ集まっています。この仕分けもまたシニアの力が必要になるわけです。今までお一人でしたが、今日から仲間ができて二人でおしゃべりをしながらやって下さったようです。(私はその間出張でした。)   ・・・というわけで、今日は裏方さんの紹介でした。

月次祭(ツキナミサイ)

2015/06/01

毎月1日は当大宝八幡宮の月次祭で、年長児が昇殿して正式参拝をしています。

写真は祝詞奏上の時。このあと、代表者数名が玉串をお供えして帰園します。

すくすくガーデンに植えたブルーベリーがたくさんの実を付けました。午後の外遊びにこれまた年長さんたちが試食をしているところを一枚パチリ!