去る1月11日は「鏡開きの日」でした。
「鏡開きの日」には、今年一年の家庭円満を願いながら、神様に供えた鏡餅をおさがりとして頂くという
日本特有の風習が今に引き続がれています。
日本にはまだまだ先人達が古来より伝承してきた行事や風習が多くあり私たちも次の世代に、語り継いでいかなければと・・・と思います。
【鏡餅の意味と由来】は
古い時代には鏡が神聖なものとして扱われており、今でも寺社などでは、鏡を御神体として祀ってありますが、
鏡餅も年神様の依り代、つまり御神体なので「鏡餅」と呼ばれるようになったそうです。
●鏡餅は、大小の丸い餅を重ねており、 これは円満に年を重ねることを意味し、
●お餅の上に載せる橙は、その年になった実を落とさずに次の年にも、また次の年にも新しい実をつけることから
何代もの橙が1つの木についているところを家族にたとえ、家系代々の長寿や繁栄を願う縁起物として飾ります。
●昆布は、喜ぶの語呂合わせと共に 子生(こぶ)(子供が生れる)の意味があります。
●裏白は常緑樹のシダで、葉が左右対称に生えるので 対になっていることから、夫婦円満を意味し、古い葉が落ちずに 新しい葉が出てくることから橙と同じように家族の繁栄を願う気持ちも込められています。
また裏白の葉は、表が緑で裏が白いことから 心に裏表が無い「清廉潔白」を表すとともに、
白髪になるまでの長寿を願うものとされています。
【鏡開きの意味と由来】は
神様にお供えした鏡餅を食べるのは、神様との繋がりを強め、神様のパワーを頂けると考えられていました。
「鏡開き」の風習は、もともと武家から始まったそうで、 刃物で切るのは切腹を連想させるため、包丁などの刃物で切るのは禁物で、手で割り砕くか、木槌で割るようになりました。
また、鏡餅には年神様が宿っているので、神様とも縁を切らないように末広がりを意味する「開く」を使うようにな り、「鏡開き」になったといわれています。
先人の思いを受け留め、園でも(11日は休日だったため)13日になりましたが、おやつには鏡餅入りのぜんざいをいただいたので、今年も一年間、無病息災でイキイキとした毎日を過ごして行けそうです。