ふるさとだより

職員研修

2011/08/01

土曜日は園をお休みにさせていただきまして、ありがとうございました。なかなか全職員が集合できる、という機会はありませんで、写真は暗いですが、まだ朝の内です。フランスの幼稚園のドキュメンタリー映画「小さな哲学者たち」を鑑賞いたしました。これは当園の理念“みんなちがってみんないい”のいわば、理念研修ともいうべき内容の映画だったと思います。

パスカリーヌ先生の“哲学の授業”というのがあって、はじめは、子ども達からなかなか意見が出てこなかったのですが、だんだん子ども達の口から“言葉たち”が溢れ出てくるようになるのです。「愛について」「自由について」「死について」「大人は何でもできる?」・・・など大人でも難しいようなテーマについて哲学していく、2年間の軌跡なのです。僅か5歳前後の子どもなので、時には睡魔に襲われたりする子どももいましたが、大人が考えもしないような考えがでてくるのです。自分と違う考えもちゃんと尊重しながら・・・。あるとき、違った意見を言った時に手が出てしまった子(映像ではありませんでしたが)には、徹底して叩くことはいけないことを納得いくまで話していたのも印象的でした。日本はまだまだこのような素地はできていないと思うので、積み重ねていけば可能だと思います。これからも“話し合いの場”は小さいクラスでも、積み重ねていけたらと思います。(少しずつ、ばななさんでもきょうの)相手の意見を聞くことも、相手に気持ちを伝えることもこれからは大事なことだと、あらためて考えさせられた映画でした。そして子ども達の可能性の大きさを教えてもらいました。パスカリーヌ先生の導き方がすばらしかったからこそだったんだと思います・・・。

映画のあとは、EMの素材を使ったレストランでのフルコースの昼食会となりました。保育園の職員というのは、子どもと一緒に昼食をとりますから、ゆっくり味わって、お上品に・・・などと優雅なことはやっていられません。殆どが早食いです。一口30回は噛むように・・などと子どもには言っても、なかなか実行できているかどうか・・・・。食事中のハプニングも結構ありますからね・・・。

・・と言うわけで、たまにはこのようにゆっくりと会話しながら味わう・・ということも、必要だと思っています。

お休みをいただいたおかげで、有意義な研修をさせていただきました。こういう学びと癒しの時間を得ることによって、子ども達の、今後の保育の糧となると思っています。

“みんなちがってみんないい”は、一人一人が勝手気ままにすることではなく、違いを認めて尊重することなのです。