酸素が平地の3分の1しかない死の地帯と言われる8千メートル峰に、酸素ボンベを持たずに挑み続けている登山家・栗城史多さんがいます。彼は言います。「誰かが踏んだルートをたどるような人生はあまり好きじゃない。冒険というのは誰もやったことがなくて、誰もが難しいと思っている、そういう既成概念を超えるようなことを成し遂げるものだと思う」と。彼はニートの時期もあったとか・・・。
「人間の身体機関の中で、酸素の使用量が一番多いのが脳だと言われています。そのため、苦しい時に焦ったり、いきり立ったりすると、脳がどんどん酸素を消費してしまいます。7500メートル以上の世界では、少ない酸素をいかに無駄なく取り入れるかが大切なので、体力的に本当に苦しい時に、あえてそこで“ありがとう”と言いながら登るんです。」「山登りでも日常生活でも大事なのは“すべてに感謝する”事だと思います。」と。