子どもたちの様子

釜戸でご飯炊き・・・そしてのり弁づくり

2021/02/24

今年も、卒園前の年長さんと「釜戸でごはん」炊きをしました。お米とぎをし、釜に入れた後は、園庭でかまどを囲み、食育絵本の「はじめちょろちょろ、なかぱっぱ、吹き始めたら火を引いて、あかご泣いても蓋とるな」を唱え・・・。「ん~・・・これはどんな意味かな~?」とみんなで考え、「あ!ふいてきたよ!ほらほら!」と、炊けている様子を見守りました。「何かいいにお~い!」「ご飯の匂いがしてきた~」と、ワクワクしながら蒸らしの時間をとり、いよいよ「蓋」を開ける瞬間!「10・9・8・7・6・5・4・3・2・1!!」「ぅわ~!!おいしそう!できたできた!」と大興奮。

 

 

 

 

炊きあがったご飯と、海苔・醤油を一人ずつ分け、いよいよのり弁づくりです。半分のご飯をスプーンで平らに入れ、海苔をちぎりながらお醤油をつけ、敷き詰めていきます。二段目も同じようにしてできあがり~!。こうしてお弁当デーの主食を自分で用意し、おかずやフルーツはお家の方に用意していただきました。みんな「おいし~い!」と完食、「お家でもつくってみたい!」と、お弁当作りの一歩を踏み出した子どもたちでした。おこげの小さなおにぎりは食べずにお土産にしました。後日、お迎えにいらしたおばあちゃまからは、「懐かしい味でした、美味しかったですよ」と嬉しいお言葉をいただいたり、「家族みんなで分けて食べたよ」という子どもたちの声がありました。スイッチ一つでご飯が炊ける毎日ですが、10年前の3月11日にも年長さんと釜戸でご飯を炊き、その数時間後にあの大きな地震が起き、その時の保護者の方から、「保育園と同じに釜戸でご飯をたきましたよ」と言っていただいたことを思い出すと、この活動は続けたいなと思います。子どもたちもどこかで役に立つことがあるかもと。

 栄養士  箱守美智子