先日お知らせしました、ドキュメンタリー映画の試写会ができることになりました。7月2日(土)午後1時半~3時まで。会場は当保育園ホールです(本上映は8月21日(日)午後です。)。ご希望の方はスタッフまで。
特別支援学校(養護学校)教諭の山元加津子さんが、すべてのいのちに“愛”を注ぐドキュメンタリー。
加津子さんの生徒だった雪絵ちゃんの詩を紹介します。MS(多発性硬化症)という病気の雪絵ちゃん。時間がたつにつれ、目が見えなくなったり、体が動かなくなる病気なのだそうです。
「ありがとう」
私決めていることがあるの。この目が物をうつさなくなったら目に、そしてこの足が動かなくなったら足に、「ありがとう」って言おうって決めているの。
今まで見えにくい目が一生懸命見よう、見ようとしてくれて、私を喜ばせてくれたんだもん。いっぱいいろんな物、素敵な物、見せてくれた。夜の道も暗いのに頑張ってくれた。
足もそう。私のために信じられないほど歩いてくれた。一緒にいっぱいいろんな所へ行った。私を一日でも長く、喜ばせようとして目も足も頑張ってくれた。
なのに、見えなくなったり、歩けなくなったとき、「なんでよ~」なんて言ってはあんまりだと思う。
今まで弱い弱い目、足がどれだけ私を強くしてくれたか、だからちゃんと「ありがとう」って言うの。
大好きな目、足だから、こんなに弱いけど大好きだから「ありがとう。もういいよ。休もうね。」って言ってあげるの。たぶん誰よりも疲れていると思うので。