昨日、成田奈緒子先生の講演会の案内をしました。なので、どうして早寝早起きが大事なのか、成田先生の文章を引用させていただき、紹介します。
≪「寝る子は育つ」の言葉通り、脳や体に必要なホルモンは、夜眠っている間に分泌されます。特に乳幼児は、心や体の成長の基盤となる脳が作られる最も大事な時期ですから、このホルモンがきちんと分泌されるよう、早寝早起きをして、規則正しく生活することが大切です。
ヒトの脳が出来上がるには段階があり、まずはじめに生きる力の土台、“命の基盤の脳(脳幹と大脳辺縁系)”が作られます。この脳は、呼吸、心拍、体温、睡眠、食欲などをつかさどっています。その土台の脳ができた上に、思考、計算、記憶、言語などの習得、細やかな運動機能、情感の表現など、人間らしい高度な機能を担う“理性の脳(大脳皮質)”が形成されます。
最近は子どもの早期教育に熱心な傾向がみられますが、脳の正しい発達という意味では非効率。基盤の脳がしっかり育たないうちに、学習ばかりに力を入れると、心と体の根幹がアンバランスな状態になる傾向があります。成長していくと、感情のコントロールができずにキレやすかったり、心が不安定で傷つきやすかったり、不登校や引きこもりになりやすいとも言われています。
脳の基盤がしっかりできると、体力、知力、気力と共に、トータルにバランスのとれた理性の脳が育まれていきます。成長と共に様々なことを習得し、能力を伸ばしていけるよう、幼児期には生きる力の土台となる脳をしっかり作りましょう。生活リズムが安定すると、寝ている間のホルモンの分泌が促され、脳が発達していきます。≫
幼児期に何が大切で必要か、こういうことからも分かると思います。実行あるのみです。